文化
読書は「入力」ではなく「対話」
2026.06.24 7分

本を通して、自分の中の問いを掘り下げる。
読書を「情報の入力」だと思うと、私たちはつい量を競ってしまう。何冊読んだか、どれだけ覚えたか。けれど本当に残るのは、ページを閉じたあとに自分の中で続いていく対話のほうだ。
良い本は、答えを渡してこない。問いを差し出してくる。だから線を引くより、余白に自分の言葉を書き込むほうがいい。著者と、そして昨日までの自分と、静かに言葉を交わす時間。
一冊を速く読み終えることより、一行で立ち止まれることのほうが豊かだ。読書とは、他人の考えを通して、自分の輪郭をなぞり直す行為なのかもしれない。




